北海道鳥類目録・改訂4版の補遺
2012年12月に「北海道鳥類目録・改訂4版」(右の写真)を発刊しました.2012年に発刊された日本鳥類目録改訂第7版では,改訂第6版に比べると科や種の配列が大きく変わり,学名にもかなり変更がありました.北海道鳥類目録改訂4版ではこれらの配列や学名にしたがって改訂しました.今回北海道の鳥類の記録としてとりあげたのは471種(3版では451種)で,このうち45種については分布図もつけました.また目録に含めなかった14種も挙げました.最後に北海道の鳥類相の概要について述べました.また,文献表は北海道における鳥類分布に関する文献のデータベースとしても活用できます.この補遺では記述内容に追加のあった種,新たに記録された種,追加した文献を掲載しています.
市町村名が合併により変わった場合,合併以前の記録は旧市町村名で記述しています.
なお,この目録は現在ホビーズワールド(Hobby's World),エコ・ネットワーク,榧(かや)古書店で扱っています.
キジ科,カモ科,カイツブリ科,
ハト科,アビ科,ミズナギドリ科,ウミツバメ科,
コウノトリ科,カツオドリ科,ウ科,サギ科,トキ科,
ツル科,クイナ科,
カッコウ科,ヨタカ科,
チドリ科,ミヤコドリ科,セイタカシギ科,シギ科,レンカク科,
カモメ科,トウゾクカモメ科,ウミスズメ科,
タカ科,フクロウ科,ヤツガシラ科,
ブッポウソウ科,キツツキ科,ハヤブサ科,
ヤイロチョウ科,コウライウグイス科,オウチュウ科,カササギヒタキ科,モズ科,カラス科,キクイタダキ科,ヒバリ科,
ツバメ科,ヒヨドリ科,ウグイス科,ムシクイ科,
メジロ科,センニュウ科,ヨシキリ科,ムクドリ科,ヒタキ科,イワヒバリ科,セキレイ科,
アトリ科,ホオジロ科
採用保留
引用文献
トップページに戻る
カモ科 Anatidae
11.ハクガン Anser caerulescens caerulescens Linnaeus, 1758
まれな冬鳥.農耕地,河川敷,平野部の湖沼に飛来する.苫小牧ウトナイト沼1982年4月(田沢・安西 1982),1988年12月,厚真1994年3月30日,美唄1986年4〜5月,浦幌1991年3月26日〜4月16日(柳川・武藤 1991),根室1990年10月(高田 1991),網走濤沸湖1971年3月,1972年3〜4月(玉田 1972)など.亜種オオハクガンAnser caerulescens atlanticus Kennard, 1927が厚真で1994年3月30日(星子 1997)で観察された.このほかアオハクガン(ハクガンのblue morph)が十勝川下流で2014年10月に観察された(バードリサーチ水鳥通信 2016年1月号).なお佐場野ほか(2012)は苫小牧ウトナイト沼で1976年3月(柳川・武藤 1991),美唄宮島沼で1988年4月23日〜5月3日(北海道新聞 1988.5.12)に観察されたアオハクガンは,全てアオハクガンではないとしている.
10.インドガン Anser ndicus (Latham, 1790)
迷鳥.2016年5月下旬から11月中旬まで天売島,焼尻島,礼文島,稚内,枝幸,紋別で観察されたが,この個体は野生の可能性が高いとされている(先崎・先崎・先崎 2016).
12.ミカドガン Anser canagicus (Sevastianov, 1802)
迷鳥.千歳根志越2017年10月(先崎ほか 2019).
15.アオガン Branta ruficollis (Pallas, 1769)
迷鳥.むかわ2020年2月(門村 2022).
17.ツクシガモ Tadorna tadorna (Linnaeus, 1758)
迷鳥.鹿部2007年2〜3月雄1羽(平田・倉沢 1991),長沼2016年5月(北海道新聞2016.5.14),小樽銭函2009年11月(北海道野鳥愛護会広報部 2010b),石狩1986年7月3羽(井上 1986),1992年2月(泉 1992),浜中1982年8月,根室1977年4月(高田 1991),紋別コムケ湖1995年8月(川崎 2001).
18.アカツクシガモ Tadorna ferruginea (Pallas, 1764)
迷鳥.小樽銭函2012年8月(嶋崎 2012),美唄宮島沼1998年10月17日(北海道野鳥愛護会 1998b),東川2019年9〜10月(竹田・河村 2019),根室1977年4月(高田 2001),利尻島1994年5月18日(村上 1995).
37.メジロガモ Aythya nyroca (Guldenstadt, 1770)
迷鳥.伊達長流川河口2009年5月(篠原 2009),洞爺湖2018年3月(篠原 2018).豊富兜沼2020年4月,豊富稚咲内(長谷部ほか 2021).
49.ミコアイサ Mergellus albellus (Linnaeus, 1758)
冬鳥,一部留鳥.河川,湖沼に生息する.北部(豊富)の沼で少数繁殖し(阿部ほか 1961),別海で1999年7月の観察例がある(高田 2001).
カイツブリ科 Podicipedidae
55.カンムリカイツブリ Podiceps cristatus cristatus (Linnaeus, 1758)
まれな冬鳥であるが,野付や尾岱沼では旅鳥として普通で(高田 2001),少数繁殖する.海上,海岸に近い湖沼に飛来する.石狩湾新港1998年1月(石狩鳥類研究会 1999),大樹生花苗沼1982年11月14日(飯嶋 1998),浦幌豊北1995年1月,5月,1998年4月,浦幌厚内1999年2月,豊頃幌岡1999年11月(浦幌野鳥倶楽部 2000),根室落石岬1976年3月,納沙布岬1997年12月(高田 1991,2001),利尻富士1999年11月(田牧 2002),礼文島1994年5月1日(富川ほか 1995).夏」にも観察されることがある(正富ほか 1993).知床岬1980年5月22日(中川 1981).江別越後沼で2016年8月(中田 2017),豊富サロベツで2016年8月(冨士元 2016)に繁殖の記録がある.
62.シラコバト Streptopelia decaocto decaocto (Frivaldszky, 1838)
迷鳥.礼文島船泊2020年10月(鹿川 2021).
63.ベニバト Streptopelia tranquebarica humilis (Temminck, 1824)
迷鳥.天売島2012年7月(北海道野鳥愛護会広報部 2012),利尻島1987年11月11日(小杉 1988b),2012年9月(北海道野鳥愛護会広報部 2012),礼文島船泊2020年10月(鹿川 2021).
アビ科 Gaviidae
ミズナギドリ科 Procellariidae
ウミツバメ科 Hydrobatidae
81.アシナガウミツバメ Oceanites oceanicus (Kuhl, 1820)
旅鳥.恵山岬沖(東約30km)2018年7月,釧路沖(南東約150km)2009年9月(倉沢ほか 2020).
このページのトップに戻る
82.ナベコウ Ciconia nigra (Linnaeus, 1785)
迷鳥.滝川江部乙2013年4月(中島 2013),根室1983年9月7日(高田 1991)
.
カツオドリ科 Sulidae
ウ科 Phalacrpcoracidae
サギ科 Ardeidae
94.オオヨシゴイ Ixobrychus eurhythmus (Swinhoe, 1873)
まれな夏鳥.ヨシ原や草原に生息する.札幌西岡公園1998年6月(石狩鳥類研究会 1999).この他,上士幌1959年6月の記録があるが(川辺 1975),その後データの信頼性に問題があるとしてこの記録は削除された(川辺 2003).繁殖するとされており(日本鳥類目録編集委員会 2000),小樽で2015年に繁殖した記録がある(大倉 2017).
95.ミゾゴイ Gorsachius goisagi (Temminck, 1836)
迷鳥.松前小島(日本鳥学会 1974),福島1994年4月,室蘭測量山2012年5月(森田 2012),札幌宮丘公園2017年5月(石田 2017),羽幌天売島1997年5月10日(石橋 1998),斜里1989年4月15日(田沢 1990),稚内1987年5月.利尻島2009年5月2日(村上 2011),礼文島2007年5月12日(宮本 2009).
101.アオサギ Ardea cinerea jouyi Clark, 1907
夏鳥.3月中旬に渡来する.河川沿いや湖沼に生息し,河川や湖沼近くの森林にコロニーで繁殖する.水田に水がある時期には水田を採餌場としてよく利用する(Tamada 2012).山間部のダム湖にも飛来することがあり,最近新たなコロニーもできている.十勝川中流域などで少数が越冬する(橋本 2001).
トキ科 Threskorinithidae
111.クロツラヘラサギ Platalea minor Temminck & Schlegel, 1849
迷鳥.上ノ国1988年3月1日〜4月7日(三浦 1988b),石狩八幡2007年7月19日2羽(北海道野鳥愛護会広報部 2007b),江別角山石狩川1999年7月3日(山田 1999),根室1998年8月,別海1998年8月(高田 2001),能取湖1995年8月(川崎 2001),紋別コムケ湖1984年8月(大館ほか 1986),稚内声間大沼2000年4月24日1羽(北海道新聞 2000.4.26),利尻島鬼脇2011年5月(永田ほか 2013).
113.カナダヅル Grus canadensis canadensis (Linnaeus, 1758)
迷鳥.農耕地などに飛来する.主にタンチョウの群れに混ざる.共和2013年10月(蓮井 2013),苫小牧ウトナイト沼1979年11月16日(羽田 1979),1991年3月2日(山田 1991a),大樹1979年12月5〜23日(飯嶋 1986a),浦幌朝日2003年10〜11月,浦幌豊北2005年11月(浦幌野鳥倶楽部 2009),釧路1970年12月〜1971年2月(日本鳥学会 1974),鶴居1970年1〜4月,1978年10月,浜中1980年3月,コムケ湖1990年10月24日(川崎 2001).
114.ソデグロヅル Grus leucogeranus Pallas, 1773
迷鳥.木古内1977年10〜12月(長尾 1978),鶴居2016年11月(北海道新聞2016.11.16)根室風蓮湖1985年9月(高田 1991),紋別コムケ湖2022年12月(大舘 2023),浜頓別ベニヤ原生花園1985年5月(北海道新聞1985.5.22).
116.クロヅル Grus grus lilfordi Sharpe, 1894
迷鳥.農耕地や湖沼周辺の湿原に飛来する.主にタンチョウの群れに混ざる.八雲2012年12月(北海道新聞2012.12.7),千歳長都1964年10月(北海道新聞 1966.8.17),大樹1970年9月1日,1971年11月1日,1985年12月5日(飯嶋 1986a),釧路1971年,阿寒1970年(日本鳥学会 1974),鶴居1970年12月3日(林田 1971),1985年12月14日〜1986年3月27日(山田 1989c),網走濤沸湖1970年(日本鳥学会 1974),1971年3月20日(玉田 1971),斜里2005年9月1日(森・吉田 2007),紋別シブノツナイ湖2017年5月(大館 2017),利尻島2012年9月(田牧 2013).
117.ナベヅル Grus monacha Temminck, 1835
迷鳥.農耕地などに飛来する.知内1996年4月(北海道新聞1996.5.2),長万部2014年5月(川辺 2014),苫小牧ウトナイト沼1996年4月4日(佐藤 1996),余市2009年11月((北海道野鳥愛護会広報部 2010b),札幌1874年(日本鳥学会 1974),石狩1994年4月(泉・新城 1997),大樹1981年4月29日〜5月6日(飯嶋 1986a),豊頃1996年11〜12月(浦幌野鳥倶楽部 2000),別海1996年12月〜1997年2月(高田 2001),天売島2009年4月(平田・伊藤 2013),涛沸湖1996年4月5羽上空通過(川崎 2001).
クイナ科 Rallidae
121.シマクイナ Coturnicops exquisitus (Swinhoe, 1873)
まれな冬鳥.知内1987年10月14日保護(野鳥 53-6),苫小牧ウトナイト沼1981年10月(田沢・安西 1982),石狩親船2002年4月22日死体拾得(平岡 2003),釧路湿原1977年5月16日(橋本 1981).苫小牧勇払平野では2018年8月に繁殖が確認された(Senzaki et al. 2020).
123.シロハラクイナ Amaurornis phoenicurus phoenicurus (Pennant, 1769)
迷鳥.上ノ国1995年10月19日(北海道新聞 1995.10.20),札幌1989年11月22日(山田 1991c),大樹更生1988年9月30日(飯嶋 1989),羽幌2003年5月,2007年5月,2009年5月(石郷岡 2009,伊藤ほか 2013),礼文2009年5月(宮本 2016).これらの記録のうち飯嶋(1989)の記録は,その後の検討でバンの幼鳥の可能性が高いとされた(日本野鳥の会十勝支部 2010).
このページのトップに戻る
129.ジュウイチ Hierococcyx hyperythrus (Gould, 1856)
夏鳥.繁殖.山地の森林に生息するが,あまり多くない.渡来時期には,平野部や利尻や礼文のような離島でも観察記録がある(黒川・小杉 2010).
131.セグロカッコウ Cuculus micropterus Gould, 1838
迷鳥.天売島で2011年5月に記録された(先崎 2013b).
130.ホトトギス Cuculus poliocephalus Latham, 1790
夏鳥.繁殖.主に南部の平野部や山地の森林に生息する.南部以外の地域にもまれに飛来することがあり(藤巻 1992b,田沢 1990,石狩鳥類研究会 1999,川崎 2001,高田 2001),1998年に行なわれた生物多様性調査では,胆振支庁管内中部でも記録され(生物多様性センター 1999),1992年以降室蘭地方では定期的に渡来している(藤巻 2017).阿寒湖畔で赤色型の記録があるが(Cheke 1967),誤認の可能性がある.下湧別でベニマシコへの託卵の例があるが(小林 1941),北海道ではツツドリが赤い卵を生むので(Higuchi & Sato 1984), ホトトギスによる托卵ではない可能性がある.
132.ツツドリ Cuculus optatus Gould, 1845
夏鳥.繁殖.5月上旬に渡来する.平野部や山地の森林に生息する.北海道では赤い卵を産み,ウグイス,センダイムシクイに託卵することが知られている(Higuchi & Sato 1984,Mori et al. 2012).
ヨタカ科 CAPRIMULGIDAE
135.ヨタカ Caprimulgus indicus jotaka Temminck & Schlegel, 1844
夏鳥.繁殖.平野部では河川敷,農地内の林,低山帯の幼齢人工林など開けた環境に生息する.生息数は1980年代後半から北海道全域で減少傾向にあり,南部や中央部におけるより北部や東部では少ない傾向がある(Kawamura et al. 2016).
147.オオチドリ Charadrius veredus Gould, 1848
迷鳥.余市1999年4月10日(梅木 1999),石狩2017年5月(中田ほか 2017),天売島2016年4月(斎藤 2016).
ミヤコドリ科 Haematopodidae
セイタカシギ科 Recurvirostridae
151.ソリハシセイタカシギ Recurvirostra avocetta Linnaeus, 1758
迷鳥.湖沼の干潟などに飛来する.苫小牧1994年5月29日(山田 1995),根室光洋町1983年月5日(高田 2001),網走涛沸湖1995年11月10日(川崎 1997),紋別コムケ湖2017年5月(大館 2017).
シギ科 Scolopacidae
156.ハリオシギ Gallinago stenura (Bonaparte, 1830)
まれな旅鳥.北海道(日本鳥学会 1974),羅臼岬町1996年5月に保護(高田 2001).標識記録として羅臼湯野沢1996年5月,焼尻島1997年5月,苫小牧弁天沼2003年8月,室蘭地球岬2007年9月がある(先崎ほか 2017).
157.チュウジシギ Gallinago megala Swinhoe, 1861
まれな旅鳥.北海道(日本鳥学会 1974).標識記録として紋別コムケ湖1995年9月,苫小牧ウトナイ湖1996年8月,釧路春採湖1998年9月,福島千軒1999年10月,苫小牧弁天沼2004年9月がある(先崎ほか 2017).
173.オオキアシシギ Tringa melanoleuca (Gmelin, 1789)
迷鳥.伊達2016年1〜2月(篠原 2016),根室1975年8月(高田 1991).
175.クサシギ Tringa ochropus Linnaeus, 1758
旅鳥.内陸の河川や湖沼周辺に飛来する.2009年9月に知床半島の山地の沼で観察された例がある(深津 2007).冬の記録がある.恵庭2012年1月(北海道野鳥愛護会広報部 2013).
180.メリケンキアシシギ Heteroscelus incanus (Gmelin, 1789)
まれな 旅鳥.河口部や海岸近くの湖沼に飛来する.森2019年5月(西沢 2020),浜中1979年5月13日,根室1967年1月(高田 1991).
188.ヒメハマシギ Calidris mauri (Cabanis, 1857)
迷鳥.鵡川1985年9月13日(羽田 1985),小樽銭函2020年9月(千葉 2020),根室2016年8月(山階鳥類研究所 2017).
200.コモンシギ Tryngites subruficollis (Vieillot, 1819)
迷鳥.河口部などに飛来する.鵡川1982年9月,2006年10月(梅982,北海道野鳥愛護会広報部 2007a),1990年9月(山田 1991b),石狩北生振2012年8月(坂井 2012),浦幌2008年9月(浦幌野鳥倶楽部 2009),根室1984年8,9月(高田 1991),紋別コムケ湖1998年9月(大館 1990).
レンカク科Jacanidae
206.レンカク Hydrophaslanus chirurgus (Scopoli, 1786)
迷鳥.石狩2015年8月(山根 2015).
227.ニシセグロカモメ Larus fuscus Linnaeus, 1758
迷鳥.北海道における記録がある(日本鳥学会 2012),函館12.02.19(山階鳥類研究所 2013).
225.ハシブトアジサシ Gelochelidon nilotica (Gmelin, 1789)
迷鳥.伊達2020年7月(ハヤブサ162),浦幌2012年10月(浦幌野鳥倶楽部 2020),別海野付半島2016年7月(藤井 2016),天塩鏡沼2009年6月(泊 2010).
228.コシジロアジサシ Sterna aleutica Baird, 1869
迷鳥.サハリンでは繁殖しているが,南下する例は少ないようである.石狩1999年8月29日幼鳥(澁谷 2000),根室1990年8月(高田 1991),紋別オムサロ2007年8月(大館 2012).
233.キョクアジサシ Sterna paradisaea Pontoppidan, 1763
迷鳥.斜里町2004年9月(川崎 2015b).
トウゾクカモメ科 Stercoraiidae
ウミスズメ科 Alcidae
240.ヒメウミスズメ Alle alle (Linnaesu, 1758)
迷鳥.根室納沙布岬1994年3月10日(高田 2001),落石沖2013年3月(伊丹 2013).
246.カンムリウミスズメ Synthliboramphus wumizusume (Temminck,1836)
まれな夏鳥.北海道東部海域では2009〜2012年7〜10月に21例の観察記録があり,定期的の渡来しているようである(千嶋ほか 2014).函館沖,釧路沖(日本鳥学会 1974),羅臼沖2009年8月4日,2010年8月5〜6日(宮本 2011).
このページのトップに戻る
263.ハクトウワシ Haliaeetus leucocephalus (Linnaeus. 1766)
迷鳥.別海2020年1月(道新2020.1.29),国後島2001年7月(Skopets & Dorogoi 2002).
264.アカハラダカ Accipiter soloensis (Horsfied,1821)
迷鳥.室蘭増市2012年9月(芝田 2012),根室1987年5月10日(高田 1991).
274.イヌワシ Aquila chrysaetos japonica Severtzov,1888
まれな夏鳥,一部留鳥.大雪山系,日高山脈などの山地に生息する.トムラウシ山1994年9月(大館 2017b),東川天人峡1970年7月(黒田ほか 1971),足寄1985年5月8日(幼鳥羽),根室1967年1月(高田 1991),斜里2000年6月4日幼鳥死体(増田 2001)など.繁殖は確認されていない.冬の記録もある.鹿追1978年3月14日(幼鳥羽),枝幸目梨泊2012年1月(中嶋 2012).
275.クマタカ Nisaetus nipalensis orientalis (Temminck & Schlegel,1844)
留鳥.繁殖.山地の森林に生息し,急傾斜地の森林でおもに落葉広葉樹の大木に営巣する(藤巻 2009b).生息数は少ない.まれに平野部に飛来することがある.浦幌1994年11月(浦幌野鳥倶楽部 2000).
フクロウ科 Strigidae
276.オオコノハズク Otus lempiji semitorques Temminck & Schlegel, 1844
留鳥.繁殖.弟子屈,根室,知床半島先端付近,利尻富士で繁殖記録がある(田牧 2002,外山 2017,竹中 2017).冬の観察記録が多く,人家付近で観察されることが多い.広尾1981年12月,大樹1981年1, 12月,浦幌1991年3月,1992年3月(浦幌野鳥倶楽部 2000),幕別1969年1, 2月,上士幌1981年1月,釧路1971年2月など.
278.シロフクロウ Bubo scandiacus (Linnaeus, 1758)
まれな冬鳥.農耕地や市街地に飛来する.1968〜87年に27例の記録があり,年により渡来状況に違いがある(藤巻 1987).このほか,岩見沢1991年1月28日(若林 1993),浦幌1992年1月25日(佐藤 1995),別海走古丹1993年1月7日(高田 2001)などの観察例がある.夏の観察記録もある.夕張岳山頂1984年6月(大館 2017),新得トムラウシ山1977年7月,北海岳1985年7月(大館 2017),足寄町1984年7月.大雪山系トムラウシ山では1984年7月上旬〜10月上旬,1989年7〜9月に滞在した(川辺 2003).
ヤツガシラ科 Upupidae
286.ヤツガシラ Upupa epops saturata Lonnberg, 1909
おもに春に通過するまれな旅鳥.農耕地などに生息する.ほぼ北海道全域で記録されていて,2013年までに1,10月を除き年間通して139例の記録があるが,4月に最も多く,次いで3,5月で.他の月には少ない(藤巻 2014b).1985年5月に長野県佐久市で標識された個体(小林 1986)が,1986年5月27日に松前町札前で保護された記録がある.
291.ブッポウソウ Eurystomus orientalis calonyx Sharpe, 1890
迷鳥.釧路,阿寒,焼尻島,利尻島(日本鳥学会 1974),七飯2002年5月9日,積丹1992年5月(北海道野鳥だより133号),江別野幌2015年5月(坂本 2015),白糠京大研究林1998年5月9日1羽(二村 20厚岸2017年6月(北沢・井坂 2018),04),猿仏2005年5月22日,利尻富士鬼脇2004年9月22日(小杉ほか 2005),礼文2005年5月27〜28日(富川 2005).弟子屈では数年継続して観察された記録がある.弟子屈1951年6月14日,1952年7月,1953年6月,1954年7月4日(永田 1959).
キツツキ科 Picidae
298.チャバラアカゲラ Dendrocopos hyperythrus subrufinus (Cabanis & Heine, 1831)
迷鳥.渡島大島1993年5月(小堀ほか 2007,日本鳥学会 2012),天売島2018年5月(辻 2018)
.
298.ミユビゲラ Picoides tridactylus inouyei Yamashina, 1943
留鳥.繁殖.上士幌十勝三股で1942年に発見され(Yamashina 1943,井上 1946),同じく十勝三股で1956年6月に雛3羽が確認された(帯広営林支局 1996).この他に大雪山系のウペぺサンケ山,ニペソツ山,勇駒別,天女ケ原,旭岳,十勝岳でも記録されているが(黒田ほか 1971,帯広営林支局 1996,川辺 2003,柳沢 2012,稗田ほか 2013),生息数は非常に少ない.
299.クマゲラ Dryocopus martius martius (Linnaeus, 1758)
留鳥.繁殖.繁殖期には低地から標高950mまでの常緑針葉樹林,針広混交林,落葉広葉樹林に生息するが,生息数は少なく,カラマツ林とハイマツ林には生息しない(川辺 1988,藤巻 2013).秋から冬にかけて平野部の林に飛来することがある(日本野鳥の会十勝支部 1985).
ハヤブサ科 Falconidae
302.アカアシチョウゲンボウ Falco amurensis Radde, 1863
迷鳥.鵡川2006年5月23日(北海道野鳥愛護会広報部 2007a),恵庭漁太2011年5月31日(北海道野鳥愛護会広報部 2011),豊頃幌岡2006年5月(浦幌野鳥倶楽部 2009),根室1985年6月2〜13日(高田 1991),2009年6月1日(北海道新聞2009.6.5),紋別渚滑川河口2010年6月(大館 2012),浜頓別2011年6月(中嶋 2012),利尻島1988年6月19日,2006年5月12日(小杉 1991,佐藤 2007),礼文島2010年5月(宮本 2016).
このページのトップに戻る
307.ヤイロチョウ Pitta nympha Temminck & Shchlegel,1850
迷鳥.北海道(日本鳥類目録編集委員会 2000).1986年5月24日に松前町博多の松前中学校の窓ガラスに衝突して死亡.その記録が渡島支庁にモノクロ写真とともに保管されている(梅木 私信),天売島2012年6月(北海道野鳥愛護会広報部 2012b).
コウライウグイス科 Oriolidae
309.コウライウグイス Oriolus chinensis diffusus Sharpe,1877
迷鳥.恵庭1988年6月10日(北海道新聞 1988.6.10),札幌1985年9月8日〜20日(太丸 1985),2013年5月(石狩鳥類研究会 2014),根室1994年8月1,2日(高橋 1995),利尻富士2015年5月(田牧 2016).
オウチュウ科 Dicruidae
310.オウチュウ Dicrurus macrocercus Vieillot, 1817
迷鳥.天売島2016年5月(斎藤 2016),利尻島沼浦2000年5月31日(田牧 2001),亜種不明(日本鳥学会 2012).
319.オイイロオウチュウ Dicrurus leucophaeus Vieillot, 1817
迷鳥.江別野幌森林公園2020年5月(池端 2020).
カササギヒタキ科 Monarchidae
311.サンコウチョウ Terpsiphone atrocaudata atrocaudata (Eyton, 1839)
迷鳥.北海道1887年(日本鳥学会 1974).白老1990年6月4日(井上 1990a),苫小牧2016年5月(新谷 2016),釧路2002年6月,2014年5月(橋本 2005,青砥 2014).
モズ科 Lanidae
318.モズ Lanius bucephalus bucephalus Temminck & Schlegel, 1845
夏鳥.繁殖.4月上旬に渡来し,農耕地内の林,河川敷の低木林,低山帯の幼齢人工林,伐採跡地など比較的開けた環境に生息する.生息数は道東や道北では少なくい(小川 1977,藤巻 2016b).ごくまれに越冬する個体がいる(Keith & Yoshii 1962,Thiede et al. 1973,小川 1977).静内高見1976年12月20日,江別野幌1976年2月15日(柳沢 1977).
321.オオカラモズ Lanius sphenocercus sphenocercus Cabanis, 1873
迷鳥.北斗2017年4月(西沢・山崎 2019),伊達有珠1999年12月(篠原 2000),利尻島2011年5月(宮本 2012).
カラス科 Corvidae
318.カササギ Pica pica sericea Gould, 1845
留鳥,一部迷鳥.室蘭から苫小牧にかけて1990年代初めから年間を通して観察され,定着しており,少数繁殖している(堀本 2004).札幌では2008年から冬に目撃されるようになり,2012年には繁殖した(中村・竹中 2012).このほか,江別(山田 2003),浦幌厚内1994年1月22日〜2月1日(佐藤 1995),天売島1991年5月(福田佳弘 私信),羅臼1989年2月8日(保護.尾羽が擦り切れており,飼育下にあった可能性がつよい)(田沢 1990),稚内1990年6月3日(井上 1990b)の記録がある.また,1998年の生物多様性調査では,石狩支庁管内中部でも記録されている(生物多様性センター 1999).
キクイタダキ科 Regulidae
326.キクイタダキ Regulus regulus japonensis Blakiston, 1862
留鳥.繁殖.繁殖期にはおもに標高400m以上の常緑針葉樹林や針広混交林に生息するが(藤巻 2017b),冬には平野部の針葉樹のある林にも生息する.
ヒバリ科 Alaudidae
334.ヒメコウテンシ Calandrella brachydactyla longipennis (Eversmann, 1848)
迷鳥.根室1974年12月〜1975年1月,1985年5月(高田 1991),天売島2013年5月(道川 2013),利尻島2010年5月(村上・小杉 2012),礼文島1994年5月(富川ほか 1995),1998年4月(宮本 2009).
335.コヒバリ Calandrella cheleensis cheleensis (Swinhoe, 1871)
迷鳥.奥尻1991年10月29日(Strix 11),厚真2017年12月(先崎・猪狩 2018),根室春国岱1992年2月(高田 2001),小清水町2013年11月(川崎 2015a),礼文島201年11月(宮本 2016).
337.ハマヒバリ Eremophila alpestris flava (Gmelin, 1789)
まれな冬鳥.北海道1887年(日本鳥学会 1974).石狩2015年11月(山中 2016),豊頃幌岡1997年3月(浦幌野鳥倶楽部 2000),根室1988年12月〜1989年3月(高田 1991),下川2006年2月,紋別コムケ湖1983年12月,1984年12月(川崎 2001),礼文島2010年11月,2012年11月(宮本 2016).
このページのトップに戻る
ヒヨドリ科 Pycnonotidae
349.ヒヨドリ Hypsipetes amaurotis amaurotis (Temminck, 1830)
留鳥.繁殖.都市の住宅地,公園,平野部から低山帯にかけての森林に生息する.釧路地方以東や北部では出現率は低くなる(藤巻 2004,2019).
ウグイス科 Sylviidae
ムシクイ科 Phylloscopidae
351.キタヤナギムシクイ Phylloscopus trichilus (Linnaeus, 1758)
迷鳥.釧路町2013年9月標識(山階鳥類研究所 2015).
354.チフチャフ Phylloscopus collybita tristis Blyth, 1943
迷鳥.松前2002年9月標識(山階鳥類研究所 2004),天売島2017年5月,焼尻島2017年5月(青木ほか 2017).
355.モリムシクイ Phylloscopus sibilatrix (Bechstein, 1793)
迷鳥.苫小牧1991年10月9日標識(環境庁 1992),札幌天神山2016年11月(佐伯 2017).
356.ムジセッカ Phylloscopus fuscatus fuscatus (Blyt h, 1842)
迷鳥.函館桔梗1992年4月標識(北海道新聞社 1997),天売島2013年5月(道川 2013),利尻富野2001年5月4日(小杉ほか 2005).
358.カラフトムシクイ Phylloscopus proregulus (Pallas, 1811)
まれな旅鳥.松前1995年10月19日標識,上ノ国1995年10月10日標識,島牧1988年9月24日標識(三浦 1988a),岩内沖1982年9月22日(佐藤ほか 1985),苫小牧1988年10月4日標識(三浦 1988a),天売島2013年5月(道川 2013),羽幌1995年10月7日標識,利尻1995年10月9日標識(環境庁 1989, 1996),札幌1992年10月,1993年10月(川路・早川 1993,川路・河原 2013).1995年まで北海道では11例の標識記録があるが,そのうち10例は西部,1例が東部 (中標津)である(環境庁 1996).春の渡り時期に利尻島ではよく囀りが聞かれる.
359.キマユムシクイ Phylloscopus inornatus (Blyth, 1842).
まれな旅鳥.北広島2008年10月,札幌北海道大学構内2013年5月(三ツ橋 2013),羽幌天売1992年10月5日標識,稚内1989年5月(日本野鳥の会北海道ブロック支部連合協議会 1991).
361.ヤナギムシクイ Phylloscopus plumbeitarsus Swinhoe, 1861
迷鳥.天売島2014年5月(北沢ほか 2016b)
365.チョウセンメジロ Zosterops erythropleurus Swinhoe, 1863
迷鳥.函館函館山1999年9月標識,室蘭地球岬1999年10月標識(北海道新聞 1999.10.20),礼文島2002年5月,2009年5月(宮本 2017).
366.メジロ Zosterops japonicus japonicus Temminck & Schlegel,1845
夏鳥.繁殖.おもに南部と南西部に分布し(藤巻 2017c),森林(ハイマツ林を除く)に生息するが,生息数はあまり多くない.最近は各地で観察されるようになっており,秋には渡りの群れも見られる.まれに冬に観察されたことがある(北海道野鳥愛護会広報部 2005a).
センニュウ科 Locustellidae
369.シベリアセンニュウ Locustella certhiola rubescens Blyth, 1845
迷鳥.札幌真駒内2006年12月(川路 2020),浜頓別1985年9月29日標識(環境庁 1986,Kawaji & Abe 1988).
ヨシキリ科 Acrocephalidae
374.ハシブトオオヨシキリ Acrocephalus aedon (Pallas, 1776)
迷鳥.七飯1998年10月13日標識(山階鳥類研究所 1999),根室2016年9月標識(青木 2021).
ムクドリ科 Sturnidae
371.ギンムクドリ Spodiopsar sericeus (Gmelin, 1789)
迷鳥.函館1992年4月(小笠原 1992),浦幌2007年10月(浦幌野鳥倶楽部 2009),礼文島香深2006年3,4月(宮本 2006,2017).
373.シベリアムクドリ Agropsar sturninus (Pallas, 1776)
迷鳥.羽幌天売1986年5月(日本野鳥の会北海道ブロック支部連合協議会 1991),利尻富士2006年5月(大野・小杉 2007),礼文2012年5月(宮本 2017).
374.バライロムクドリ Pastor roseus (Linnaeus, 1758)
迷鳥.浦幌2013年9月(浦幌野鳥倶楽部 2020),2021年8月(久保 2021)
.
375.カラムクドリ Sturnia sinensis (Gmelin, 1788)
迷鳥.根室2013年11月(北海道野鳥愛護会広報部 2014).
376.ホシムクドリ Sturnus vulgaris poltaratskyi Finsch, 1878
迷鳥.伊達2011年2月,2013年10月,札幌中の島1999年12月17日(石狩鳥類研究会 2000),滝川1994年3月(北海道新聞 1994.4.4),浦幌2004年10〜11月,2005年10月,2007年10月,2008年10月(浦幌野鳥倶楽部 2009),網走1994年10月29日(川崎 1997),湧別町湧別川河口2010年4月(大館 2012),斜里2014年10月(藤川・柴田 2015),稚内1992年4月4日(Strix 11),利尻島1987年3月28〜29日(小杉 1988b)など.2000年代になって観察例が増えているが,4,10月の記録が多く,おもに渡りで通過すると考えられる(西沢ほか 2019).
ヒタキ科 Muscicapidae
377.マミジロ Zoothera sibirica davisoni (Hume, 1877)
夏鳥.繁殖.5月上〜中旬に渡来する.おもに標高400m以上のハイマツ林を除く様々のタイプの森林に生息する(藤巻 2014a).生息数はクロツグミやアカハラに比べて少ない.渡り時期には平野部の林でもみられる.
378.トラツグミ Zoothera dauma aurea (Holandre, 1825)
夏鳥.繁殖.4月中〜下旬に渡来し,おもに標高600m以下の様々のタイプの森林に生息する(藤巻 2014a).まれに冬の観察記録がある.札幌1998年2月(北海道新聞 1998.3.7).
379.カラアカハラ Turdus hortulorum Sclater, 1863
迷鳥.利尻富野2002年4月(小杉ほか 2005),礼文2013年4月(宮本 2017)
.
388.クロウタドリ Turdus merula mandarinus Bonaparte, 1850
迷鳥.松前白神岬1996年4月(北海道新聞1996.4.9),豊富2019年6月(川崎・先崎 2020),枝幸2013年6月(オロロン37-1).
.
392.ノドグロツグミ Turdus ruficollis Pallas, 1776
迷鳥.亜種T.r. atrogularis Jarocki, 1819,千歳2017年1月(住友 2017),札幌1979年3月28日,1980年3月13日(木内 1979,1981).別亜種ノドアカツグミT. r. ruficollis Pallasが江別で1980年4月12日に観察された記録があるが(井上 1981),これはハチジョウツグミTurdus naumanni namumanni の間違いとされ,日本鳥類目録改訂6版には採用されていない(日本鳥類目録編集委員会 2000).その後のノドアカツグミの記録は新十津川中央2005年3月(越後 2005),礼文2013年4月4(宮本 2017).
394.ノハラツグミ Turdus pilaris Linnaeus, 1758
迷鳥.苫小牧2017年2月,札幌2017年12月札幌真駒内公園(早坂 2018),岩見沢2016年2月,羽幌2017年4月,稚内2016年4月(田中・先崎 2017),根室1993年2月24日(北海道新聞 1993.2.26),別海1996年2月5日,羅臼1991年2月22日(高田 2001)など.2010年代になって観察例が増えている.
395.ワキアカツグミ Turdus iliacus iliacus Linnaeus, 1758
迷鳥.苫小牧1996年10月30日標識(環境庁 1997),札幌1995年2月(森 1995),2013年1月(北海道野鳥愛護会広報部 2013),釧路1983年3月18日(藤波 1985),2003年2月(橋本 2005),斜里2007年3月18日(柳沢 2007).
397.ヨーロッパコマドリ Erithacus rubecula (Linnaeus, 1758)
迷鳥.札幌羊ケ丘2004年4月(川路・河原 2013),浦幌東山2005年1月9日〜2月16日(浦幌野鳥倶楽部 2009,久保・佐藤 2010).亜種不明(日本鳥学会 2012).
398.コマドリ Luscinia akahige akahige (Temminck, 1835)
夏鳥.繁殖.4月下旬に渡来する.高標高の山地の森林に生息するが,渡り時期には低山帯や平野部の林でも見られる.
401.コルリ Luscinia cyane bochaiensis (Shulpin, 1928)
夏鳥.繁殖.5月上旬に渡来し,平野部から山地にかけて,おもに標高1,000m以下の森林に生息するが,カラマツ人工林では少ない(藤巻 1999b).札幌で積雪期の記録がある(北沢・青木 2018).
402.シマゴマ Luscinia sibilans (Swinhoe, 1863)
迷鳥.札幌平岡公園2017年5月(青木 2018),焼尻島(日本鳥学会 1974),根室温根沼1995年5月(高田 2001),利尻山1999年5〜7月(今野・藤巻 2001a,2001b),利尻島で2007年5月に標識(小杉 2008).このうち,利尻山の記録では,繁殖は確認されなかったが,繁殖期じゅう雄がさえずっていた.
405.クロジョウビタキ Phoenicurus ochruros rufiventris (Vieillot, 1818)
迷鳥.大部分は春〜初夏の記録である.1984年4月,1999年6月(日本鳥学会 2012),積丹来岸1998年5月(北海道野鳥愛護会 1998),積丹神威岬12019年4月(小谷 2019),余市1999年4月10日(梅木 1999),知床岬1986年6月(高田 1991).
406.ジョウビタキ Phoenicurus auroreus auroreus (Pallas, 1776)
冬鳥.住宅地周辺などで見られるが,生息数は少ない.上士幌町糠平では1983年に繁殖した(松田ほか 1983).その後の繁殖期の記録では,東川旭岳温泉2013年6月(川路 2013),上士幌町糠平2003年6月,2013年5月,三国峠2013年6月がある(川辺 2010,2013),釧路市阿寒湖温泉2023年6月(藤原伸也 私信).
409.ハシグロヒタキ Oenanthe oenanthe oenanthe (Linnaeus, 1758)
迷鳥.江差2022年9月(安田・阿部 2023),羽幌天売1986年5月,焼尻1998年5月標識(北海道新聞 1998.5.18),涛沸湖1986年9月(Brazil 1987),利尻富士1977年6月(田牧 2002),礼文2011年10月(宮本 2017).
411.サバクヒタキ Oenanthe deserti (Temminck, 1825)
迷鳥.稚内宗谷岬2016年11月(先崎・北沢 2017).
412.ヒメイソヒヨ Monticola gularis (Swinhoe, 1863)
迷鳥.函館2020年5月(佐藤 2020),羽幌天売島1996年5月(寺沢 1999),浜頓別2011年5月(中嶋 2012,2014),礼文2015年5月(宮本 2017).
417.ミヤマヒタキ Muscicapa ferruginea (Hodgson, 1845)
迷鳥.天売島2014年5月(北沢ほか 2016a),利尻島2016年4月(オロロン40-1).
409.マミジロキビタキ Ficedula zanthopygia (Hay, 1845)
迷鳥.渡島大島で1992〜1995年に8羽標識(佐藤 1997),美唄2009年6月(藤巻 2009a),釧路2001年5月(橋本 2005),中標津1985年6月標識,天売島1986年5月,2014年5月(北沢ほか 2016),利尻島1988年5月26日(小杉 1989)など.
411.オジロビタキ Ficedula albicilla (Pallas, 1811)
迷鳥.札幌豊平公園2016年10月(深沢 2017),根室1986年7月,1989年5月(高田 1991),紋別元紋別2010年11月(大館 2012),浜頓別1979年10月26日標識(環境庁 1980),利尻1988年5月22日(小杉 1989)など.繁殖期の記録が1例あるが,繁殖は不確実.札幌1997年7月5日(片山ほか 1998).
.
イワヒバリ科 Prunellidae
414.ヤマヒバリ Prunella montanella (Pallas, 1776)
まれな旅鳥または冬鳥.住宅地などに飛来する.函館1988年11月13日,室蘭2013年11月(寺や甘 2014),札幌1994年2月24〜26日,石狩生振1999年11月6日(石狩鳥類研究会 2000),千歳支笏湖畔1994年3月1日,芽室1996年12月,上士幌1997年1月26日〜2月24日(筒渕・藤巻 1998),利尻島(小杉 1991,田牧ほか 2006)などの記録がある.記録は日本海側で多い.亜種不明(日本鳥学会 2012).
427.カヤクグリ Prunella rubida (Temminck & Schlegel, 1845)
留鳥.繁殖.高山のハイマツ帯に生息する.秋から冬にかけては平野部にも飛来する.福島千軒で1999年11月に標識された個体が,神奈川県南足柄で2000年1月に回収された記録がある(山階鳥類研究所 2001).
セキレイ科 Motacllidae
431.イワミセキレイ Dendronanthus indicus (Gmelin, 1789)
迷鳥.天売島2017年5月(先崎 2018),焼尻島1987年5月18日標識(北海道新聞 1997.5..24),利尻島2009年5月(田牧ほか 2010).
432.ツメナガセキレイ Motacilla flava taivana (Swinhoe, 1863)
まれな夏鳥または旅鳥.繁殖.湿原などの開けた環境に生息する.北部で少数が繁殖し,繁殖期には日本海側では苫前以北,オホーツク海側では小清水以北に分布している(藤巻 2020a).渡り時期には根室などそれ以外の地域でも観察されている.当別美登位1999年9月17日(石狩鳥類研究会 2000).別亜種M. f. plexa (Thayer & Bangs, 1914)が石狩で2014年5月に観察された(池上 2014).なお別亜種マミジロツメナガセキレイM. f. simillima Hartert, 1905は北海道では旅鳥とされている(日本鳥類目録編集委員会 2000).
433.キガシラセキレイ Motacilla citreola citreola Pallas, 1776
迷鳥.苫小牧ウトナイ湖2016年10月(北海道野鳥愛護会広報部 2017),浜中1987年5月(山田 1989c),羽幌2009年5月(石郷岡 2009),利尻富士1998年5月(田牧 2001),礼文2015年6月(宮本 2017).2009年5月に羽幌で亜種M. c. calcarataが記録された(岩澤ほか 2013).
438.コマミジロタヒバリ Anthus godlewskii (Taczanowski,1876)
迷鳥.苫小牧1987年10月標識(環境庁 1988),根室春国岱1982年8月(藤波 1985),礼文2006年5月(宮本 2017).
439.ヨーロッパビンズイ Anthus trivialis (Linnaeus, 1758
迷鳥.積丹2022年3〜4月(千葉・大町 2022),利尻富士2015年4月(田牧 2016).
435.ベニヒワ Carduelis flammea flammea (Linnaeus, 1758)
冬鳥.農耕地の道路沿い,防風林沿い,河川敷など枯れた高茎草本類のある開けた環境に生息する.年により渡来数が多かったり,少なかったりする.まれに5月上旬まで見られることがある.
436.コベニヒワ Carduelis hornemanni exilipes (Coues, 1862)
まれな冬鳥.生息環境はベニヒワと同じ.函館1982年11月,1984年11月,1990年11月,1991年11月(佐藤 1994),根室1983年1〜3月(高田 1991),北見1997年2月(川崎 2001).コベニヒワとベニヒワは繁殖隔離機構が不完全な近縁種(Lobkov 1979)であり,標識調査によると,ベニヒワのなかにも腰の白い個体がいるので(藤巻 2010d),コベニヒワの目視による観察記録は必ずしも信頼できない場合がある.
443.ナキイスカ Loxia leucoptera bifasciata (Brehm, 1827)
まれな冬鳥.森林に生息する.イスカの群れに混ざることが多い.森1990年10月標識(環境庁 1991),札幌円山1991年5月(山田 1999),上士幌ニペソツ山1983年4月,三股1991年2月(川辺 2003),根室1978年3月(高田 1991).羽幌天売島1997年10月末の記録は後にイスカと訂正された(北海道新聞1997.11.11,1998.2.10),
446.コイカル Eophona migratoria migratoria Hartert, 1903
迷鳥.積丹1992年5月8日(Strix 11),苫小牧ウトナイト沼1988年5月5日(北道海新聞 1988.5.8),羽幌天売島1991年5月24日(山田 1991b),利尻冨士2010年5月(田牧 2012),礼文2009年5月(宮本 2017).
ホオジロ科 Emberizidae
448.ツメナガホオジロ Calcarius lapponicus coloratus Ridgway, 1898
冬鳥.冬に少数が渡来し,海岸,河川下流部沿いの積雪の少ない所で数羽から十数羽の群で見られる.礼文2006年11月,2010年10月,2014年11月など(宮本 2007,2017).
452.ズアオホオジロ Emberiza hortulana Linnaeus, 1758
迷鳥.天売島2015年5月(青木 2017).
453.シロハラホオジロ Emberiza tristrami Swinhoe, 1870
迷鳥.松前1993年5月4日,函館1991年11月8日,1993年5月5日標識(佐藤 1994),札幌2005年10月標識(石狩鳥類研究会 2006,川路・河原 2013),紋別1984年4月(大館ほか 1986),礼文2015年5月(宮本 2017).
454.コホオアカ Emberiza pusilla Pallas, 1776
まれな冬鳥.函館1989年10月(佐藤 1994),苫小牧1989年10月,札幌羊ケ丘2002年9月(川路・河原 2013),羽幌天売1987年5月(山田 1989c),大樹町1978年1月(飯嶋 1983),根室1977年9月(高田 1991),浜頓別1975年9月標識(環境庁 1978),利尻富士1997年5月(田牧 2002),礼文2006年5月(宮本 2007).
459.シマノジコ Emberiza rutila Pallas, 1776
迷鳥.函館1939年5月(日本鳥学会 1974),利尻島1989年5月(小杉 1991),礼文島2006年5月(宮本 2017).
460.チャキンチョウ Emberiza bruniceps Brandt, 1841
迷鳥.羽幌天売島2016年4月標識回収(山階鳥類研究所 2019).
462.アオジ Emberiza spodocephala personata Temminck, 1836
夏鳥.繁殖.4月中旬に渡来する.平野部の住宅地,農地から高山帯にかけてのいろいろの環境に生息し,生息数も多く(藤巻 2011a),とくに農耕地内の孤立林では高密度で生息する(藤巻 2016c).まれに冬の観察記録がある(北海道野鳥愛護会広報部 2005a).
464.シベリアジュリン Emberiza pallasi polaris Middendorff, 1853
迷鳥.七飯1993年4月標識(北海道新聞 1993.4.8),石狩生振1999年11月4日標識(石狩鳥類研究会 2000),根室1983年2月(高田 1991),礼文島2011年3月(宮本 2017).
465.コジュリン Emberiza yessoensis yessoensis (Swinhoe, 1874)
まれな夏鳥.繁殖については不明.ヨシ原など開けた環境に生息する.古くはBlakiston標本に函館で採集されたタイプ標本がある(Kato & Davis 2019).1978年の第2回自然環境保全基礎調査(環境庁 1979)には留萌支庁管内中部の6月の記録があるが,1998年の生物多様性調査(生物多様性センター 1999)ではこの記録は削除されている.このほか渡島支庁管内(エセック 1977),羽幌(小山 1982)での記録があるが,近年確かな記録がなとされている(日本鳥学会 2012).冬季に森2009年12月と厚真2010年1月の記録がある(先崎 2013a).1991年4月七飯で標識されたと新聞報道されたが,後にこれはオオジュリンであることが判明した(日本野鳥の会北海道ブロック支部連合協議会 1991).
470.キガシラシトド Zonotrichia atricapilla (Gmelin, 1789)
迷鳥.浜中湯沸2006年3月,2015年11月〜2016年3月(片岡 2016),根室1988年4月(北海道新聞 1988.4.28),2000年1月(北海道新聞 2000.1.16).
471.サバンナシトド Passerculus sandwichensis sandwichensis (Gmelin, 1789)
迷鳥.七飯2016年9月(三上 2021),根室納沙布2004年2月29日(山本 200),礼文島2015年5月(宮本 2017).
このページのトップに戻る
改訂4版以降で採用していない種・亜種とその理由(理由は【 】内に示す).
理由1.日本鳥学会(2012)が,まだ採用していない.
理由2.北海道で新記録であるが,論文がなく,確認できる写真もない.
理由3.飼育下の個体が逃げた例や自然分布が疑問な例.
理由4.同定間違いの可能性がある.
アメリカウミスズメ Ptychoramphus aleutica (Pallas)
根室落石沖2013年7月(坂井 2013),納沙布岬沖1997年1月(高田 2001)【1】
スゲヨシキリ Acrocephalus schoenobaenus (Linneus, 1758) 七飯2016年9月14日標識(北海道野鳥愛護会広報部 2017,Tanaka & Mikami 2017)【1】
コマツグミ Turdus migratorius.滝川2014年2月(岸谷 2014).【1】
(改訂4版以降に追加したもの)
・青木大輔.2017.北海道天売島におけるズアオホオジロEmberiza hortulanaの国内最北観察記録.日本鳥学会誌 66:49-52.
・青木大輔・北沢宗大・神戸宇孝.2017.北海道天売島・焼尻島におけるチフチャフPhylloscopuscollybita tristisの国内最北観察記録.日本鳥学会誌 66:181-186.
・青木則幸,2021.北海道2例目ハシブトオオヨシキリ標識放鳥の記録.北海道野鳥だより (177):6-7.
・青木優子.2018.札幌市平岡公園でシマゴマ.北海道野鳥だより(191):10
・青砥好夫.2014.釧路でサンコウチョウを撮影.北海道野鳥だより (177):6-7.
・新谷幸嗣,2016.北に地へ飛来したサンコウチョウ.北海道野鳥だより (185):13.
・千葉利久.2020.小樽市銭函におけるヒメハマシギCalidris mauriの記録.北海道野鳥だより (202):10.
・千葉利久・大町正弘.2022.道内3例目積丹町でヨーロッパビンズイ.海道野鳥だより (209):6.
・千嶋淳・片岡広義・長雄一・青木則幸・久保清司・笹森琴絵,2014.北海道東部の太平洋上におけるカンムリウミスズメSynthliboramphus wumizusumeの観察記録.Strix 30:25-33.
・藤井薫,2016.野付半島におけるハシブトアジサシの観察記録.北海道野鳥だより (185):12.
・藤川友敬・柴田春馬.2015.ホシムクドリSturnus vulgalisの知床半島における初記録.知床博物館研究報告 37:33-34.
・藤巻裕蔵.2013.北海道におけるクマゲラの繁殖期の分布.山階鳥類学雑誌 45:39-45.
・藤巻裕蔵.2014.北海道中部・南東部におけるマミジロとトラツグミの繁殖期の生息状況.森林野生動物研究会誌 (39):1-6.
・藤巻裕蔵.2014b.北海道におけるヤツガシラの渡来状況.Strix 30:109-113.
・藤巻裕蔵.2016a.北海道中部・南東部におけるジュウイチとツツドリの繁殖期の生息状況.森林野生動物研究会誌 40:11-17.
・藤巻裕蔵.2016b.北海道中部・南東部におけるモズの繁殖期の生息状況.Strix 32:117-123.
・藤巻裕蔵.2016c.農耕地孤立林におけるアオジの繁殖期の生息状況.日本鳥類標識協会誌 28:1-8.
・藤巻裕蔵.2017a.北海道におけるホトトギスの分布.山階鳥類学雑誌 48:65-73.
・藤巻裕蔵.2017b.北海道におけるキクイタダキの繁殖期の分布.森林野生動物研究会誌 42:1-7.
・藤巻裕蔵.2017c.北海道におけるメジロの繁殖期の分布.Strix 33-119-129.
・藤巻裕蔵.2019.北海道北部におけるヒヨドリの繁殖期の分布.利尻研究 (38):99-102.
・藤巻裕蔵.2020a.北海道におけるツメナガセキレイの繁殖期の分布.利尻研究 (39):13-18.
・長谷部真・富士元寿彦・先崎理之.2021.豊富町におけるメジロガモ観察記録.利尻研究 (40):29-31.
・早坂泰夫.2018.ノハラツグミ.北海道野鳥だより (191):5.
・深沢修.2017.オジロビタキの観察記録.北海道野鳥だより (187):14.
・福田友子.2016.シロハラクイナが伊達市アルトリ岬に現れました.北海道野鳥だより (186):12.
・蓮井肇.2013.共和町でタンチョウ・カナダヅルに遭遇.北海道野鳥だより (174):12.
・稗田一俊・長谷智恵子・望月達也・東淳樹・荒哲平.2013.北海道におけるミユビゲラPicoides tridactylusの観察記録.日本鳥学会誌 62:184-188.
・北海道野鳥愛護会広報部,2012b.ヤイロチョウとベニバト(天売島・利尻島).北海道野鳥だより (170):9.
・北海道野鳥愛護会広報部,2013a.ワキアカツグミの記録(札幌市豊平区).北海道野鳥だより (171):8.
・北海道野鳥愛護会広報部,2013b.冬のクサシギ.北海道野鳥だより (174):8.
・北海道野鳥愛護会広報部,2014.カラムクドリの記録.北海道野鳥だより (175):2.
・池端耕治.2020.野幌森林公園におけるハイイロオウチュウの観察.北海道野鳥だより (201):9.
・平田和彦・伊藤元裕.2013.北海道天売島におけるナベヅルGrus monachaの観察記録.Strix 29:127-129.
・石田卓也.2017.札幌市西区でミミゾゴイを観察.北海道野鳥だより (188):7.
・石狩鳥類研究会,2014.石狩鳥報2013.石狩鳥類研究会,札幌.
・伊丹英生.2013.落石ネイチャークルーズでヒメウミスズメを確認.北海道野鳥だより (174):2.
・伊東元裕・石郷岡卓哉・石川隆史.2013.北海道羽幌町におけるシロハラクイナAmaurornis phoenicursの観察記録.Strix 29:123-126.
・岩澤光子・先崎理之・梅垣佑介・石郷岡卓哉.2013.北海道羽幌町におけるキガシラセキレイの亜種Motacilla citreola calcarataの日本初記録.日本鳥学会誌 62:175-178.
・門村徳男,2022.鵡川流域で観察した7種のガン.北海道野鳥だより (208):8-9.
・片岡義広,2016.庭で越冬したキガシラシトド.北海道野鳥だより (184):6.
・Kato, M. & Davis, A. J. 2019. Relocation and restoration of collection data, for two taxonomically important Japanese reed bunting Emberiza yessoensis specimens collected by Thomas Blaakison in the early meiji period. Journal of Yamashina Institute for Ornithology 51:29-42.
・川辺百樹,2013.ジョウビタキの日本列島への進出が本格化か.北海道野鳥だより (174):4-5.
・川辺百樹,2014.長万部におけるナベヅル亜成鳥の記録.北海道野鳥だより (177):5.
・川路則友.2020.北海道どシベリアセンニュウ―札幌市でシベリアセンニュウの記録―.北海道野鳥だより (199):6-8.
・川崎正大・先崎理夫.2020.豊富町におけるクロウタドリの観察記録.利尻研究 (39):93-95.
・川崎康弘.2015.コヒバリCalandrella cheleensisの網走地方における初記録.知床博物館研究報告 37:35-36.
・川崎康弘.2015b.北海道におけるキョクアジサシSterna paradisaeaの初記録.知床博物館研究報告 37:37-38.
・川路則友,2013.旭岳温泉におけるジョウビタキのさえずり.北海道野鳥だより (173):10-11.
・川路則友・河原孝行.2013.羊ケ丘の鳥はどこから来て,どこへ行くのか?北の森だより 10:4-8.
・北沢宗大・青木大輔・島崎敦.2016.北海道天売島におけるミヤマヒタキMuscicapa ferruginea の国内最北観察記録.日本鳥学会誌 65:47-50.
・北沢宗大・青木大輔・島崎敦.2016b.天売島におけるヤナギムシクイPhylloscopus plumbeitarsusの北海道初記録.日本鳥学会誌 65:167-172.
・北沢宗大・井坂友一.2018.厚岸臨海実験所でブッポウソウ.北海道野鳥だより (190):11.
・北沢宗大・青木大輔.2018.北海道における長期積雪期のコルリLuscinia cyaneの記録.日本鳥学会誌 67:267-270.
・岸谷美恵子,2014.滝川市でコマツグミを観察.北海道野鳥だより (177):2.
・小谷浩一.2019.積丹町神威岬でクロジョウビタキ.北海道野鳥だより (197):11.
・小山哲生,1982.羽幌町周辺の野鳥.
・久保清司.2021.十勝・浦幌バライロムクドリの観察記録.北海道野鳥だより (206):6.
・倉沢康大・安部亮佑・西沢文吾2020.北海道近海におけるアシナガウミツバメOceanites oceanicusの記録.山階鳥類学雑誌 51:133-137.
・Mori, S., Kondo, Y. & Higuchi, H. 2012. An eastern crowned leaf warbler Phylloscopus coronatus nest parasitized by an oriental cuckoo Cuculus saturates nestlings. Ornithol. Sci. 11:109-112.
・森田孝子.2012.ミゾゴイを見ました(室蘭測量山).北海道野鳥だより (170):12.
・道川富美子,2013.宿泊探鳥会・天売島での稀少3種−カラフトムシクイ,」ムジセッカ,ヒメコウテンシ−.北海道野鳥だより (173):4-5.
・三上かつら.2021.普通という名の幻想.北海道野鳥だより (203):2-3.
・三ツ橋圭.2013.北海道大学構内におけるキマユムシクイの記録.北海道野鳥だより (173):5.
・宮本誠一郎,2016.礼文島の鳥類(1).利尻研究 (35):67-82.
・宮本誠一郎.2017.礼文島の鳥類(2).利尻研究 (36):1-12.
・中島和冶.2013.ナベコウ観察記.北海道野鳥だより (173):2-3.
・中嶋友彦.2012.枝幸のイヌワシ,浜頓別のヒメイソヒヨ.Faura (36):31.
・中嶋友彦.2014.オホーツク海沿岸におけるヒメイソヒヨの記録.利尻研究 (33):13.
・永田幹・松本英宣・大吉五夫・大吉信子・坂井伍一・坂井俊子.2013.利尻島におけるクロツラヘラサギの観察記録.利尻研究 (32):1-3.
・中田達哉・須田桂子・津山紗央莉.2017.石狩浜でオオチドリを確認.北海道野鳥だより (190):12.
・西沢文吾.2020.北海道におけるメリケンキアシシギの記録.Strix 36:41-45.
・西沢文吾・倉沢康大・山崎彩.2019.北海道におけるホシムクドリSturnus vulgarisの飛来状況:渡島半島のける初記録と近年の観察記録の増加.山階鳥類学雑誌 51:105-115.
・西沢文吾・山崎彩.2019.北海道におけるオオカラモズの観察記録.Strix 35:75-78.
・大倉史雄.2017.北海道におけるオオヨシゴイの確実な初繁殖記録.鳥類標識誌 29:47-51.
・大館和広,2012.コムケ野鳥ノート.紋別市立博物館,紋別.
・大館和広.2017a.コムケ湖に出現したクロヅルとソリハシセイタカシギ.北海道野鳥だより (188):5-6.
・大館和広.2017b.大雪山,登山で出会った鳥たち.北海道野鳥だより (190):4-7.
・大館和広.2023.紋別市コムケ湖観察40年ソデグロヅルで確認300種に.北海道野鳥だより (211):14.
・斎藤暢.2016.天売島にオオチドリ,ヤマヒバリ,オウチュウが飛来.北海道野鳥だより (185):11.
・坂本由美子.2015.野幌森林公園でブッポウソウ.北海道野鳥だより (181):9.
・坂井伍一.2012.いしかり調整池にコモンシギ.北海道野鳥だより (170):2.
・坂井伍一.2013.落石ネイチャークルーズ−アメリカウミスズメ−.北海道野鳥だより (173)6-7.:
・芝田翼.2012.アカハラダカ観察記.北海道野鳥だより (170):8.
・嶋崎敦.2012.アカツクシガモ観察記録.北海道野鳥だより (170):3.
・篠原盛雄,2016.オオキアシシギ.ハヤブサ (144):1.
・篠原盛雄.2018.メジロガモの長期滞在.北海道野鳥だより (193):12.
・佐伯武美.2017.可憐な迷子−モリムシクイ−.北海道野鳥だより (187):14.
・佐藤理夫.2020.函館山でヒメイソヒヨ初記録.北海道野鳥だより (202):11.
・先崎理之.2013a.北海道における冬季のコジュリンEmberiza yessoensisの記録.日本鳥学会誌 62:64-67.
・先崎理之.2013b.北海道におけるセグロカッコウCuculus midoropterusの初記録.日本鳥学会誌 62:78-81.
・先崎理之.2018.2017年春・天売島探鳥記.北海道野鳥だより(191):6-7.
・先崎啓究.2019.北海道におけるミカドガンAnser canagicusの初記録.日本鳥学会誌 68:91-94.
・先崎啓究・先崎愛子・先崎理之.2016.インドガン漂流記.北海道野鳥だより (183):6-7.
・先崎理之・北沢宗大.2017.稚内市宗谷村でサバクビタキに遭遇.北海道野鳥だより (187):15.
・先崎啓究・猪狩敦史.2018.厚真町厚真川河口でコヒバリを発見!.北海道野鳥だより(191):10-11.
・Senzaki M, Kakizawa M, Sadakuni T & Takahashi M. 2020. Breeding evidence of the vulnerable Swinhoe’s rail (Coturnicops exquisitus) in Japan. Wilson Journal of Ornithologu 232:711-717.
・鹿川美咲.2021.礼文島の小学校に北海道初確認のッシラコバト,一緒に行動するベニバアトも.北海道野鳥だより (203):7.
・住友順子.2017.ノドグロツグミを観察.北海道野鳥だより (188):6.
・竹田憲正・川村靖.2019.上川管内大雪遊水公園にアカツクシガモ.北海道野鳥だより (198): 9-10.
・竹中建.2017.シマフクロウの巣箱で繁殖するオオコノハズクOtus semitorques.根室市歴史と自然の資料館紀要 29:45-48.
・Tamada, K. 2012. Seasonal change in habitat use by grey herons in a rural area of western Hokkaido. Ornithol. Sci. 11:95-102.
・田牧和広,2013.利尻島における鳥類の新分布の記録(2012年).利尻研究 (32):7-10.
・田牧和広,2016.利尻島におけるヨーロッパビンズイとコウライウグイスの観察記録.利尻研究 (35):1-3.
・Tanaka, M. & Mikami, K. 2017. The first ringing record of sedge warbler Acrocephalus schoenobaenus in Japan. Bull. Jpn. Bird Banding Assoc. 29:39-46.
・寺山聡.2014.庭にやってきたヤマヒバリの報告.北海道野鳥だより (175):5.
・辻優介.2018.チャバラアカゲラ,天売島にて.北海道野鳥だより (193):12.
・外山雅大.2017.根室市内におけるオオコノハズクOtus semitorquesの繁殖記録.根室市歴史と自然の資料館紀要 29:49-53.
・山中勇.2016.石狩の浜でハマヒバリ.北海道野鳥だより (183):13.
・山根久佳.2015.北海道初記録!レンカク.北海道野鳥だより (182):2-3.
・山階鳥類研究所.1999.平成10年度鳥類標識調査報告書.山階鳥類研究所,安孫子.
・山階鳥類研究所.2001.平成12年度鳥類標識調査報告書.山階鳥類研究所,安孫子.
・山階鳥類研究所.2014.2012年度鳥類標識調査報告書.山階鳥類研究所,安孫子.
・山階鳥類研究所.2015.2013年度鳥類標識調査報告書.山階鳥類研究所,安孫子.
・山階鳥類研究所.2017.2015年度鳥類標識調査報告書.山階鳥類研究所,安孫子.
・山階鳥類研究所.2019.2017年度鳥類標識調査報告書.山階鳥類研究所,安孫子.
・安田直矢・阿部浩太郎.2023.道南初ハシグロヒタキの観察.北海道野鳥だより (211):4
.
このページのトップに戻る
ホームに戻る