美唄市和田公園の野鳥

和田公園 美唄市は札幌の北約50kmに位置します.
和田公園は,美唄市の公園の一つで,JR美唄駅の東約2kmほどにある住宅地に囲まれた公園です.面積はおよそ2ヘクタールで,公園の半分くらいは池で,そのまわりにはヤナギ,ナナカマド,ハルニレなどの樹木があります.しかし,頻繁に草刈が行なわれるため,下草はなく,芝生状態です.そのため,林床植物層に生息するような種がほとんど見られません.

この公園で2002年4月以降に観察された野鳥は50種で,これらを表にして紹介します.この表に挙げた種以外にも,ごくまれですが,ダイサギ,オオハクチョウ,ハイタカ,マミジロキビタキが飛来したことがあります.

なお,美唄市には,マガンの渡り中継地として有名なラムサール登録湿地・宮島沼があります.

表の見方:「○」は普通に見られる種,「△」はまれに見られる種,「−」は記録なし,種名に「*」がついているのは,上空通過の種です.

和田公園の野鳥
種 名1-2月3-4月5-6月7-8月9-10月11-12月
アオサギ
マガン*
ハクチョウ類*
カルガモ
コガモ
ハシビロガモ
ミコアイサ
トビ
オオタカ
チゴハヤブサ
イソシギ
ユリカモメ
アオバト
キジバト
カッコウ
カワセミ
アリスイ
ヤマゲラ
アカゲラ
ヒバリ*
ハクセキレイ
ヒヨドリ
モズ
キレンジャク
ヒレンジャク
ツグミ
アカハラ
ウグイス
センダイムシクイ
エゾムシクイ
オオムシクイ
コサメビタキ
エナガ
ヒガラ
シジュウカラ
ヤマガラ
ゴジュウカラ
キバシリ
ホオジロ
アオジ
アトリ
カワラヒワ
マヒワ
ベニヒワ
ウソ
イカル
シメ
スズメ
コムクドリ
ムクドリ
ハシボソガラス
ハシブトガラス

2004年8月下旬〜9月上旬 市街地で繁殖したチゴハヤブサが巣立ち,公園の上空をなきながら盛んに飛び回る.

冬 2004年には12月末までハクセキレイが残留していた.地表は雪で覆われているのに,何を食べているのであろうか.

2004/05年の冬には,ツグミの渡来が非常に少なく,1月末になっても公園のナナカマドの実は残ったまま.

2005年2月5日.公園はまだ雪の世界であるが(写真右),シジュウカラが囀り始めた

2005年3月19日.ハシボソガラスが巣材の細枝を運び始めた.まだ積雪が1m近くあるので,巣材の枝を樹冠部で折ってはとっている.

2005年4月10日.これまでアオサギは上空通過だけであったが,4月に入って1羽が池に飛来するようになった.池の魚が目的のようである.

2005年4月22日.ハシビロガモの雌雄が,初めて池に飛来.

2005年5月2日.コガモ2羽が飛来.初めての記録.

2005年にはトビが繁殖し,巣立った幼鳥が8月下旬まで公園にいた.毎日のように餌をねだる幼鳥の声が聞かれた.

2006年6月23日.イソシギ1羽,和田公園への飛来は初めて.

2009年6月1日.マミジロキビタキ.雄1羽,早朝に数分間囀った後,いなくなった.

2011年4月21日.ミサゴ1羽.餌をつかんだ個体がカラスに追われ,上空を旋回.

2011年5月5日.キジ(コウライキジ)雄1羽が歩いて公園を横切る.

2013年1月9日.クマゲラ1羽.初飛来

2013年7月6〜7日.アリスイ1羽,よく囀る.初飛来.

2016年1月2日 オジロワシ1羽飛来

2016年3月1日 ムクドリ1羽飛来.今年越冬した個体か?この時期美唄では珍しい

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